こんにちは、kazuです。
2月16日の【奇跡体験!アンビリーバボー】では、飛行機を世界一安全な乗り物に変えた人として、Mr.トルネードと呼ばれた藤田哲也さんの飛行機事故の調査について詳細なリポートがされるようです。
飛行機は「最も安全な乗り物」といわれていますが、実際に死亡事故が起きる確率はどの位なのでしょうか。
また、他の移動手段として新幹線や自動車の死亡事故の発生確率も調べてみました。
コロナ禍前の経済活動の基準に世の中全体が戻りつつある中、今後ますます移動の機会も多くなると思いましたので、皆さんの参考になれば幸いです。
飛行機の死亡事故発生確率
少し古い統計になりますが、国際航空運送協会(IATA)が公表している統計によりますと、2017年の世界の商用機の事故は45件でジェット旅客機の死亡事故はゼロとのことでした。
100万便当たりの事故発生率は1.08で、2012~16年の2.01に比べ大きく改善しています。
商用機の事故45件のうち、死亡事故は6件で乗客乗員の死亡は19人。5件がプロペラ機の事故、1件がジェット貨物機の事故でした。
商用機全体の輸送件数は約4180万便でしたので、6÷41,000,000で
死亡事故の起きる確率は0.000014%
これだと分かりにくいので、何回に1回起きるかで表すと、
683万回に1回の確率ということになります。
毎日飛行機に乗ったとすると、死亡事故に遭遇するのは18712年に1回という計算になります。
ですので、今の時代において飛行機による死亡事故が起きる可能性は本当にきわめて低い確率であるといえそうです。
飛行機事故が起きる確率は、運行地域、航空会社などによって異なります。
事故の原因としては、操縦ミス33%、原因不明33%、機械的故障13%、天候7%という資料があります(planecrashinfo.comの調査)
また、事故の約8割が飛行機が離陸・上昇する『離陸後の3分間』と『着陸前の8分間』に起きているとされ、この11分間を『クリティカル・イレブン・ミニッツ』とも言われています。
新幹線の死亡事故発生確率は
日本で新幹線の運行が開始されたのは1964年ですが、これまで死亡事故はゼロです。
厳密にいえば、1995年に東海道新幹線三島駅で、飛び乗ろうとした高校生が扉に指を挟まれたまま引きずられ死亡した事件や、
記憶に新しいところでは、2015年に新横浜‐小田原間を走行していた東海道新幹線の車両で焼身自殺を図り、女性が巻き込まれて死亡する事件、などが起きています。
こうした事故を踏まえつつも、新幹線の走行中の不具合や自然災害、衝突などにより乗客が死亡した事故は発生していないといえそうです。
この『安全神話』ともいわれる日本の新幹線、今後も安全で便利な乗り物としてあり続けてほしいと思います。
自動車の死亡事故発生確率は
内閣府の資料によると、2018年の交通事故件数は約43万件で、
これによる死亡者数は3532人となっています。
人口10万人当たりの交通事故死亡者数は2.8人で、年々減少しています。ちなみに2008年は4.1人で10年で3割程度の減少となっています。
人口10万人当たり2.8人ということを掘り下げていきますと、
(余暇開発センターの調査より)クルマを利用する人の数が5000万人とし、死亡者数を2018年の実数に近い3500人とすると、
50年間で事故で死ぬ確率は0.349%になります。
つまり約300人のうち、1人が自動車事故で死ぬという計算になります。
この数字、高いように思えますよね。
(もちろん、あくまでも計算上の数字なので、年齢や地域などで大きく変わってきます)
また、交通事故の場合、自分が被害に遭う可能性はもちろんですが、事故でけがをさせたり、死亡させる可能性もありますので、飛行機や新幹線に比べ、トータルでのリスクはより、しかも非常に高いといえます。
まとめ
飛行機や新幹線、自動車による死亡事故の確率についてみてきました。
数字上は新幹線が最も安全で飛行機も非常に安全ということが分かりました。
自動車は、飛行機や新幹線に比べ死亡事故を含め事故事故が発生する可能性は比較的高いといえ、
そのリスクを軽減するために、原則ドライバーは自動車保険に入っています。
しかし、事故による経済的損失を保険でカバーすることはできても、事故そのものや、事故による人的被害を軽減することはできません。
相応の確率で自動車事故は起きるので、常にその可能性を意識して安全運転第一を心掛けるようにしたいものです。
また、移動距離や目的などにより利用する交通手段は異なってくるので、一概にどの手段が良いのかを結論付けることはできません。
現実的には、飛行機で事故に遭遇する確率は極めて低いことは立証されていますので、参考にしていただければと思います。
今回は以上です。
最後までお読みいただき、」ありがとうございました。
コメント