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豊島将之九段はなぜNHK将棋講座の講師を引き受けたのか考察します

将棋棋士
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こんにちは、kazuです。

NHK将棋講座の4月からの新しい講座の講師は豊島将之九段が務めます。

豊島将之九段はいうまでもなく、タイトル獲得経験も豊富で現在も常にタイトル戦に絡んでいる、

トップ中のトップ棋士です。

対局も多く、研究に余念のない豊島九段がなぜ、今回講師を引き受けたのか。

このことにとても興味を持っています。

ここでは、豊島真将之九段が今回のNHK将棋講座の講師を引き受けた理由やその背景について、

初回放送の本人のコメントなども参考にしながら考察していきたいと思います。

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豊島将之九段のプロフィール

それでは、確認の意味も含め豊島将之九段のプロフィールを見ていきたいと思います。

生年月日】1990年4月30日(32歳)
出身地】 愛知県一宮市
師匠】  桐山清澄九段
四段昇段】2007年4月1日(16歳)
竜王戦】 2組(1組以上9期)
名人戦】 A級(A級以上6期)

豊島?強いよね。序盤、中盤、終盤、隙がないと思うよ

この言葉は、

佐藤紳哉七段の2012年4月に行われた、NHK杯戦の対局前のインタビューでの名言です。

豊島将之九段の強さを端的に表現した、余りにも有名な発言です。

豊島将之九段の四段昇段は16歳と天才といってもよい早さです。

タイトル獲得 6期
竜王2,名人1、叡王1、王位1、棋聖1

タイトル登場回数 18回

将棋ファンならご存じのように、豊島将之九段はタイトル獲得6期の超一流棋士で、

昨年も王位戦、王座戦のタイトルに挑戦

藤井竜王(六冠)、渡辺名人、永瀬棋王座とともに

現在の将棋界における4強の一人といわれています。

まさに現在進行形でタイトル戦の常連として登場している棋士なわけです。

藤井竜王を頂点とした今の将棋界のトップ戦線において、

AIを使った序・中盤の研究についていけなくなれば、

それは即、戦線からの離脱となります。

タイトルの大部分を藤井竜王が占めている現在の状況において、

豊島九段においては、ある意味で挑戦者としてタイトル戦に登場できる

可能性の最も高い棋士の一人ともいえます。

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豊島将之九段が今年度のNHK将棋講座の講師に

豊島九段が今期のNHK将棋講座の講師を務めるという話を最初に聞いたときは、

正直驚きました。

「本当に、豊島九段でいいの?」

「(正直)勿体なくないですか?」

「研究の時間を削ることにならないですか?」

という感じに思いました。

我々ファンからすれば、豊島九段の講座が見れること自体は、この上なく贅沢でめちゃくちゃありがたい話です。

でも、豊島九段自身は本当にいいんですか、と思ってしまいますよね。

同じように思った人も少なくないと思われ、その証拠に

聞き手の山口恵梨子女流二段が、4月2日の放送時の最初の方で、

「豊島九段といえばトップ中のトップ棋士ですが」

よく引き受けましたね?

とぶっちゃけていました。

これは将棋界周辺での率直な反応ではないかと思います。

豊島九段によれば、講師の話は以前からあったみたいですが、断ってたようです。

そして今回引き受けることにした、との事ですが、

引き受けた理由を本人が話すのもおかしな話なので、詳細は語られてはいません。

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豊島将之九段はなぜ講師を引き受けたのか

まさか藤井竜王に勝つことを諦めた、という訳ではないと思います。

しかし、豊島九段ももうすぐ33歳で、今後の棋士人生を考えての心境の変化はあったのではないでしょうか。

もちろん、最前線の研究から距離を置いたり手を抜くなどとは考えられません。

しかし、竜王・名人も経験し、

下から追いつき追い越された藤井竜王との戦いに、今後も全神経を集中させていくことで果たしてどうなのか、

と考えていてもおかしくはないと思います。

そういう意味で、かつての谷川十七世名人と現在の豊島九段の立ち位置は似ているのかもしれません

最前線の研究やアップデートもやりつつも、普及やファンサービスなど将棋界の発展という役割を見据え、新たな一歩を踏み出した、ということではないかと思います。

講座では豊島九段のNHK杯での実践譜をもとにポイントになる局面の解説をされる、ということなので、ファンにとってはこの上なく嬉しい内容ですね。

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豊島将之九段のNHK講師についてのまとめ

これまでの一人での研究を中心に、将棋界のトップを走ってきた豊島将之九段が直接の棋力維持・向上に結び付かない、

NHK将棋講座の講師をなぜ引き受けたのか、正直不思議に思いました。

豊島九段も若手時代も過ぎ、第一人者として将棋界の発展や自身が求められば、

盤上以外でも役割を果たしたいという前向きな心境の変化があったと想像します。

当然、タイトルの獲得を諦めている訳ではなく、気持ちや行動の変化が盤上でどのように良い結果につながるのか、試行錯誤していくことでしょう。

現時点での藤井竜王との力の差を前向きに受け入れるスタンスとも受け止められ、

豊島将之九段、棋士としての円熟期を迎えつつあるように思います。

講座を見るのが楽しみですし、タイトル戦にも近いうち必ず登場してくると思います。

今回は以上です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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